「人生」や「生きる」ことについての問いかけや、苦しさや喜びについては、古今東西でたくさんの名著が記されていることから、その関心はとても高いことがわかりますね。
管理人も、大学時代には「生きる」ことや「生命」についていろいろと考えたりしました。
あなたも一度ぐらいは、「自分は何のために生まれてきたのだろうか?」なんて考えたことがあるかもしれませんね。
ロビン・ウィリアムズが主演した、映画「いまを生きる」(原題: Dead Poets Society)も、若者が「生きる」ことについて思い悩む姿を描いた名作で、とてもおすすめです。
「いまを生きろ!若者よ。すばらしい人生にするのだ!」
(Seize the day, boys. Make your lives extraordinary.)
映画「いまを生きる」より(日本語訳はやっさんのオリジナル)
老いも若きもぜひ一度ご覧になられることをお勧めします。涙なしには見られないのでご注意を(笑)
生きづらいと言われる今日この頃、「生きる」ことについて思い悩む人に対して、同じように思い悩んでみようと思いました。
まず、「人生」とか「生きる」とか考える前に、生きているモノ、すなわち「生物」についてちょっと考えてみたいと思います。
まずは「生物」とは何か
「生命」を定義することはなかなか難しいと思うのですが、生命が宿っている「生物」については、いろいろと意見がありつつも下のような定義が一般的と言われています。
生物と無生物を分ける特徴は、下の四つを全てもつと言われています。
- 自己増殖能力
- エネルギー変換能力
- 恒常性(ホメオスタシス)維持能力
- 自己と外界との明確な隔離
生物の四つの特徴
「自己増殖能力」とは、自分自身でバンバン増えることができることです。増えることができないと、すぐに絶滅していなくなってしまいますね。
「エネルギー変換能力」とは、エサをとってエネルギーに変えたり、光合成のように光と水からエネルギーを得ることですね。食べないとお腹が空いて動けなくなってしまいますからね。
「恒常性(ホメオスタシス)維持能力」とは、例えばヒトなら体温をだいたい一定に保つとかですね。気温が40℃を超えても、体温は40℃にはなりませんね。外の環境が変わっても、自分が居心地の良い状況でいられるようにいろいろな調節を行う能力のことです。
「自己と外界との明確な隔離」とは、生物には形があるということです。魚が水の中で泳げるのは、水と魚は明確に分かれているからですね。
病気の原因にもなるウイルスは、まさに生き物みたいですけど、自分では増殖できないので生物ではないとされています。
生き物のもっとも果たすべき使命とは、「次の世代に命をつなぐ」ことではないでしょうか。
「人生」や「生きる」ことの意味
「生物」いわゆる生き物について考えてみたことに意味があったかは、とりあえず置いといて、私の考えた「人生」の意味をお伝えしたいと思います
ずばり
「人生」には大した意味はない
です
「そんなわけないよ」と反論したいのはやまやまだと思いますが、もう少しお付き合いください。
あなたの人生に意味がないわけではない
決してあなたの人生が「意味がない」と言っているわけではありません。
ヒトが生物である以上、ヒトが絶滅しない様に次の世代に命をつないでいくこと、が果たすべきことですよね。
生を受けた以上、ヒトが絶滅しない様に自分も精一杯生きる。
これ以上の意味はないと思います。
もちろん、自分の人生に「単に生きる」以上の意味を見出すことは素晴らしいことです。
しかし、「何かを成し遂げなければならない」「何か生まれてきた意味があるはず」と無理に「人生の意味」を見つける必要はないはずです。
生まれてきて、ただただ精一杯生きる、それだけであなたの人生は十分のはずです。
実はあなたもこんなに貢献している
これといって人の役に立つことをしているわけでもないし、子供を育てているわけでもないし、私の人生に意味があるんですか?
そんな疑問を持った人もいるかもしれませんね。
もちろん、そんなあなたも十分に貢献していますよ。
ヒトは、足が速いとか、力が強いとか、生き残るために際立った能力がないのに、地球上でもっとも繁栄している生物になっています。
なぜでしょう?
それは、一人一人が弱くても、群れて分業を行うことで、何とか生き延びてきました。
そして、社会性を身に着けることで、地球史上で最も繁栄している生物となりました。
いろいろと分業を発達させて、自分のためだけではなく「共同体」全体のためになることを担っています。
例えば、仕事をしている、勉強をしている、だけではなく。
あなたの存在が周りの人を明るくする。
たとえば「笑顔であいさつする」そんなことでも十分に貢献しているといえるのではないでしょうか?
もし、まだ「人生ってなんだろう」って思い悩むのであれば、大上段に構えずに、周りの人に笑顔であいさつをすることから始めてみてはいかがでしょうか。
きっと「人生の意味」が見えてきますよ。
まとめ
人生には大した意味を見出せなくてもよい。精一杯生きる、ただそれだけで十分。
ヒトは群れることで成功した生物であり、あなたはその一員であり、気づかぬうちに貢献をしている。
生きる中で、何か人生の意味を見つけられれば幸せだが、無理に「人生の意味」を見つけようとあせる必要はない。
まずは、周りに笑顔であいさつをすることから始めてみよう。